少しため息をつきながら教室に行くと優希が話しかけられた。
「鈴木どーしたんだ…やっと更生したのか?」
ちょっと不思議そうに輝也を見つめて言ってきた優希。
そしていきなり、
「ってか…亜樹可愛いんだけど…」
私に抱きついた。もちろんびっくりした私。
「えっと…ありがと?」
ちょっと疑問形になりつつも優希の腕から抜け自分の席に着く。
「ほら…男子皆亜樹の事見てる…」
鋭い目で周りを見た優希。釣られて自分でも周りを見たがよくわからない…
「勘違いでしょ~」
適当に返事をして、昨日の小林君との出来事を話す。
優希は黙って聞いていた。話し終わると、
「よかったね!…付き合っちゃえ!」
楽しそうに微笑んでいた。
「そんなわけないよ~」
ちょっと苦笑いしながら答えた。
「なぁ~んだ…残念!」
優希…残念がらないで~…
って心の中で思っていたら小林君がきた。