be lost in a maze


夜遅く
アルコールが入った状態で
帰ってきた時は
ビクビクしながら
布団に潜って音楽を聞いた。
何も聞こえないぐらいの大きさで。

足音も、声も、姿も
見たくも聞きたくもなかった。

わたしは
家で生きている気が
しなかった。

父の暴力から
逃れる事で精一杯だった。

家が壊れるか心配になるほどの
物を叩く音が聞こえたり
物が壊れる音がよくした。

その度に
わたしの体は
無意識に震え続けた。