be lost in a maze


そして来たのだ。

何この傷?

まずい
彼に会えた嬉しさで
傷のことを忘れていた。

わたしの左手首は
隠されていなく
たくさんの切った跡が見えていた。

えーっと
犬に引っかかれたんだ。

無理な冗談だと
自分でも分かっていたけど
これしか思い浮かばなかった。

嘘だろ?
正直に話して。

彼の目が見れなかった。
あまりにも真剣で、必死で、
何もかもが
読まれてしまいそうな
そんな目だったから。