【掌編】さようならを教えて

さようなら。



ひとの心は墓場だ、と、哲学の先生が教えてくれたよ。



誰かを想い気持ちがかなわなければ、その想いは死んだことになる。



広義的にいえば、何かに対する気持ちが壊れたり、薄れたり、無くなるだけ、心の墓場に墓標が増えていく。



一方的な、勝手な、想いだけれど。


わたしを認めてくれて、支えになってくれた、心の中のあなたを、わたしはやっと葬れそうだ。



コンビニのシュークリームが好きだといってたことを思い出して


お店で泣き崩れそうになったのは、


あなたの幻影の死を、認め始めた一歩だと、信じたい。