声を聞いた瞬間、ビクッと肩が揺れた。 『地上で捕まってしまうと酷い扱いを受けるんだ。だから、地上は我ら魚人族には危険な場所でしかないんだよ』と、以前父から聞いた話を思いだす。 こんなに威圧感たっぷりの声が出せるのだ。 私の後ろに居るであろう者は、多分……私のことなんて何とでもできるに違いない。 「わ、私、は…」 ギュッと目を瞑り、フッと息を吐くと胃を決して後ろに振り返った。