「・・・泣いてる顔見るんは


苦手やから。ここで泣いてくれや。」


そこは温かくて、安心できて・・・


あのときのお母さんと同じくらい


温かい胸の中だった。


放課後でよかった・・・。


誰もいない放課後の、校庭。


桜の木の下で・・・


私は男の子の胸の中で、静かに涙を流した。