姫「私で遊ばないで!」

海「ハハッ、悪い。ほら、拗ねんなよ」

頭を撫でると「拗ねてないもん」と言うがまだ頬が軽く膨れてる。


陸「…時間だ。行くぞ」

ぞろぞろと皆が下に向かった

姫「…かい、と…」

海「ん?どした?」

振り向くと姫華が深呼吸して

姫「元気…ちょうだい…?」

バッと手を広げてきた。
えーと、これは…

海「こう?」

ギュッ

姫華の小さな身体を出来るだけ優しく抱き締めた。

姫「もっと…強く…海斗のぬくもり、少しだけ感じさせて?」

やはり気丈に振る舞っていても不安なのだろ

海「いいぜ。いくらでも抱き締めてやる。だから…安心して?な?」

俺はギュッと強く抱き締めた。少しでも俺を感じるように…1人じゃないとわかるように

1分だけそうして姫華は離れた。

姫「ありがとう…元気出た!」

ニッコリ笑って俺を見上げた。

うん、大丈夫そうだ。

無意識に頭を撫でると少し恥ずかしそうに照れてた。