お嬢様は家出少女


―綾side―


ふわあー。


今日は合宿4日目かあー。

ここで過ごす夜も今夜が最後だな。


そんなことを思いながら、ぼーっとしてる。



今はおいしいおいしい朝食タイム。


今朝の朝食は、フレンチトーストにサラダとウインナー。

おいしいんだな、これが。


だから、ぼーっとしていても、食べる手だけはフルスピードで動いている。


「実織…。手はフルスピードで動いてるのに、視線はうわのそらって変だよ」

「ほえー?」


理沙が向かいの席で何か言っているけど、気にしない、気にしない!


「今日は、体育館で午前中練習だよね。毎日が昨日みたいな練習だったらいいのに」

「ああー」


理沙が言っているのは、昨日の海のこと。


海に行ったのは、一応「鍛える」という目的があってのことだ。


…みんな遊んでたけど。

まあ、人のこと言えないか。

わたしも松崎とはしゃいでたし、部長も遊んでたもん。


そう思いながら、ふと松崎の姿を探す。


…あ、いた。


松崎がいたのは、隣のテーブルだった。



…って、ちょっと!

わたし、何やってるの!


なんで松崎の姿を探したりなんか…って、前にも同じように自分につっこんだような…。