「お前はそこの中でまってろ」
土方が指差す方には小さな倉庫があった。
「なんだあそこ。ちっせーなー。」
まあ渚から見れば小さいだろう。元が普通の感覚ではないのだ。
土方は渚の言葉に返事をせず、何処かへいってしまった。
暇になった渚は倉庫の中に入った。暗いし、暑いし…最悪の環境である。
渚はふと自分の服装が目に留まった。
ここに来るまで着ていた白い特効服は、さっき斬った浪士の血で赤く染まっている。
ここに来るまでに気が付かなかった自分がバカだった。
怪しまれるのは当たり前だと思う。
しかし自分が好きな新撰組に疑われているのは嫌で仕方がなかった。
―ガラ
誰かが入ってきた。逆光で顔が見えないが、土方なのは何故かわかった。
その後ろに誰かいるが…
それは分からなかった。本来拷問は土方の担当なはずなのだが。



