あの人は上司
俺より仕事が出来る

あの人は年上
俺を子供扱いする

それが悔しくて
俺は気張ってしまう

それが逆に仇となり
またミスを繰り返す

ダメな俺に
あの人の小言は続く

だが……
俺はそれが嫌じゃない

不意に小言が止み
あの人と見つめ合う

高鳴る俺の心臓

ルージュを引いた唇が
“好き”と動いた