「下川くん、しっかりして!」 あたしは叫ぼうとするけど声にならず、咳き込む。 塚田センセが保健室のベッドシーツをはいで、水道水に浸し、あたしにかぶせる。 「これをかぶって、しっかり鼻と口をふさぐんだ」 そして塚田センセは自分も保健室のタオルを濡らして口と鼻をふさいだ。 下山くんを抱き上げて、塚田センセは身体を低くして保健室を出る。 「身体を低くして、ついて来い」 下山くんを背負っているから、塚田センセは、よろけそうになる。