それ、ください





きっとまた、しばらく帰っては来ないんだろう。




机の上の5万円を、雑に財布に突っ込んだ。




夕飯は何もないし、面倒だけど買いに行くしかないらしい。





今日は朝から何も食べなくて、お腹空いてるし。





着替えるのも面倒くさく感じて、制服のまま家を出た。





泥棒が来たところで何もないけど、一応鍵は閉めておいて。






コンビニまでは、そう遠くないし。






外はさっきよりも深い闇に包まれていた。




街灯の周りに、虫が何匹も集っている。





そんな闇の中を、あたしはゆっくりと歩き出した。








――――コンビニという、光を目指して。