それ、ください




そんなあたしを見ながら笑う美海と、呆れたような光。






起きた時に、こんなにも人に囲まれていたのは初めてかもしれない。







「おはよ?お腹空いてない?お昼、食べないで寝ちゃったしね。」








そうあたしに問う美海が、本当のお姉ちゃんみたいで少し笑えた。








「何、お前。そんなに寝てたわけ?」







相変わらず、呆れたような視線だけど。








あたしがいることを、当たり前のように受け止めてくれた光が嬉しかった。








「“お前”じゃなくて、“椎”だよーだっ」







そう言ったのは、あたしじゃなくて杏華で。