それ、ください





校舎から出れば、冷たい風があたしの横を通り過ぎた。





何も考えないで、ただ真っ直ぐ帰宅する。





学校に行く意味もないし。





ただ、暇つぶし。





本当にそれだけ。






辞めろと言われれば、今すぐにでも辞められる。






そんなものだった。







やっと着いたマンションの前で足を止める。






慣れた足取りで鍵を開けて、電気もつけずに中へ入った。





入ってすぐ確認するのは、もう決まっている。