それ、ください




「…そっか」



納得はしてないみたいだったけど、それ以上は追求してこない。




それが美海の優しさでもあるんだと思う。






そのあとはしばらく、沈黙が続いた。






「…ねえ、聞いてもいい?」





その沈黙を作ったのはあたしで、破ったのもあたし。






「うん、なーに?」





杏華が興味深々で言う。美海は声こそ出さなかったものの、こっちに視線を向けていた。






「あのさ…なんで、コンビニの前にいたの?なんで、あたしなんかを家に招いてくれたの?」






その声に、視線に、答えるようにあたしは問うた。





その問いに、返ってきたのは杏華の声だった。