「わぁ…すご…」




家に着いての第一声はそれだった。





あたしの家なんかとは比べ物になんないほど、片付いていて綺麗だった。






わりと大きめの一軒家で、家の中はあたしたちが帰ってくるまで、誰もいなかったらしい。






鍵は美海が開けてくれた。







「…美海の家、大きいんだね」






小さく呟けば、苦笑した美海の表情が目に入る。







「違うよ~、ここは光の家だし」





美海の代わりに答えたのは、杏華だった。







正直、誰の家でも良かったあたしは、そんなに驚きはしなかった。