だって、ほら。 美海の顔が笑顔だもの。 素直に頷いた。 ほんの少し涙が出そうになった。 …泣かないけど。 あたしはこんなに泣き虫だった。 今まで知らなかったけど。 ――――いや、気付かないふりをしてただけかも。 青空の下、人通りの少ない道を3人で歩く。 少しだけ、ほんの少しだけだけど。 孤独を忘れられたの。