それ、ください




すごく不思議だった。






もう出会うことのないと思っていた彼女らが、今こうして目の前にいて。







あたしが、いつもの冷酷さを失いかけてる。








これは怖いことなのに。








何故だか、今は怖いなんて思えなかった。








昨日までのことが嘘のようで。








あたしは、こんなに寂しがり屋だったのかと気付いた。







「ねえ、椎?」






そう言ったのは美海だった。