それ、ください





「あんたっなんかにっ!何がわかんのよ!!」






泣きながら叫んだそれは、あまりに途切れ途切れで聞き苦しいものだった。





初めて会ったやつに、一瞬で読み取られたのは、どこかに残っていた感情。




大嫌いなもの。



一番触れてほしくないところ。





捨てたはずの心は、こんなにも簡単に出てきてしまう。





あたしは弱い。






「あんたなんかに、言われたくないっ!!」






あたしの声に、コンビニの店員までもが振り返る。





だけど、あまりの狂いようのせいか、止められることはなかった。






こんなのただのやつ当たりでしかないのに。