それ、ください




封印したはずの“過去”が、あたしの中に復活しようとする。




ギュッと目を閉じた。



下唇を噛んで、震える手をもう片方の手で押さえつける。




今更、思い出したくなんてない。





今更…、今更、今更っ!!





息苦しく感じる。




こんなにも、夜は闇に包まれていたものだっただろうか。





肩で息をして、乱れるあたしを、周りの人は引いたような眼で見る。





「ちょっ…えと…彼女?」



「…おい、どなんしたんや…?」





声に反応する余裕なんてない。




だって…




だって、声を出したら…




あり得ないことなのに、なんで…っ