すると、小動物が驚いたようにびくっと肩が揺れた。どうやら図星らしい。
僕は爪楊枝に唐揚げを刺して、彩の顔の前に持っていく。
「ほら」
すると彩はそのまま唐揚げに食いついて、丸ごと頬張った。
唐揚げは普通のサイズより少し大きいため、彩の右のほっぺが膨らんだり、左のほっぺが膨らんだりしていと、少し苦しそうだが、少しかわいらしい。
しばらくすると、どうにか飲み込めたらしく、大きく息をついた。
「ふぅ。大きい過ぎるよ。その唐揚げ。」
「これくらいが丁度いいんだよ。なんせ映画は長いからな。それに味は悪くはいだろ?」
「まぁたしかに」
彩が唐揚げに納得したところで、照明が落ち、スクリーンの光が浮かび上がってる感覚になる。


