君を感じて生きる世界



何なんだろうか急に怒ったりして?気を使ってくれたのはありがたいが怒鳴ることないよな。

僕はポップコーンやら飲み物の売っているカウンターまで行き、ミルクティーとレモンティー、ポテトと唐揚げを買った。計1200円の出費だ。

飲み物とかの入ったかごをもらい、彩の元へ戻る。

「おまたせー行こうぜ?」

「うん」

彩と並び、チケットを見せ映画をやる部屋へ行こうとする。すると役員さんが

「そこのカップルさん学生かい?若いのにがんばるねぇ!」

「カップルじゃありません」

「そうなのかい?ならなおさらがんばれ」

と謎の言葉をいわれた。いったいどういう意味なのだろうか?

彩は一向になにも話さないし。

「なぁ彩どういう意味なんだろうな」

「わかんない」

きっぱり言われてしまったし。

まぁ映画始まるまでわからないことかな。


     ◆


席はスクリーンから離れた後ろの席の中央だった。かなかいい席だと思う。

彩は右に座り、ミルクティーをちまちま飲んでいて、僕は唐揚げを食べていた。

彩はチラチラと僕を盗み見るように視線を交わす。

「もしかして唐揚げがほしいのか?」