君を感じて生きる世界


いい匂いがしたのは本当だけど決して匂いをかぎに行ったわけではない。

「私の背をバカにしてるのか!」

「バカにしたつもりはない!むしろ小さい方が可愛いと思うぞ」

「小さい言うな!そして誠はロリコンだったのか・・・」

「誰もそうとは言ってないだろ!」

背が低いのを可愛いって言っただけでなぜロリコンにまで発展してしまうのだろうか。それとも彩は自分のことロリとでも思っているのか!?

そんなバカげたことを考えながらエスカレーターを降りるとカウンターは空いていた。この時間はちょうど人がいないらしい。

「お丁度いいじゃん空いてるし」

「確かに。じゃ誠ミルクティーと・・・やっぱそれだけでいいや」

「いいのか食べ物は」

「うん昼ご馳走になるからあまり食べないようにしないと」

「そんなに食うつもりか!?」

いつも給食は残しててあまり食べないくせに・・・。

外食は好きなのかな?給食もある意味外食だが。

「食べるわけ無いでしょ!さすがに悪いかなーって思っただけ」

「気を使ってくれたのか?別に構わないのに」

「とにかくミルクティーだけでいいの!」

「わかったよ。今買ってくるから待ってろ」