背が高くて、柔らかそうなサラサラな髪。
雰囲気のある空気感、冷たいイメージを持たせる程整った顔立ち。


それがあたしの想い人。


しかし彼がモテないわけがない!



「また連絡ちょうだいね!」


「あぁ」


ヒラヒラのミニスカートを翻して走り去る可愛いらしい女子を見送る彼に詰め寄る。


『雅也!』


背中を思い切り叩くと、うざったそうな顔で振り返るイケメンこそが、あたしの本気で落としたい男。


『今の子泊めたわけ?』


「そう」