―――――人生に疲れた。





生きることに、疲れた。





あたしは今日も笑って昨日と同じ一日を過ごす。





「愛羅!おはよう!今日は早いね」
「あぁ、うん。今日も早退するし」
「なんでそんなに最近早退数おおくなったの?」
「・・・んー疲れたし。」
「何に?」
「・・・・・・・色々。」




ありえない。
友達に隠すほどのことじゃないのに。

てか相談するような友達なんて
あたしにはいない。


あたしは今日も夜の街をぶらつく。
そして、他校の生徒と喧嘩する。
お小遣いの欲しさにまたヤる。

そんな毎日、本当に



―――――クダラナイ。



そんな時、突然あたしの目の前に
全身黒の狼が現れた。

早瀬龍樹。

この辺じゃ誰もが耳にする暴走族「blackright」のTOP。





「・・・・何?」




「オマエを攫いに来た。」