「うわっ!!」

蒼空がベッドから飛び起きる。

「なんでまた…。」

この夢の原因は多分、昨日の林檎の言葉のせいだ…。

“「私ね、優輝君のこと好きになっちゃったかも知れない…。」”


このせいで
思い出したんだ…。

優輝とまた笑っていられるのも拓海のおかげだよね。
拓海。
何も知らないのに私たちを気遣ってくれてたなぁ…。


「蒼空ー!起きろー!」

兄貴が下で呼んでる。

「起きてるー!」

私は
制服に着替えて下へ降りていった。