忘れようと、記憶を消そうと、過去さえなくなればと、何度も何度もおれは願った。 過去の自分を呪ったよ。何でおまえなんかを好きになったんだ···ってね。 おまえを好きにさえならなかった、今こんなに苦しむこともなかったのに。 でも、もうそんなくだらないこと、おれは願わない。 もうおれは幸せなんだ。