ある冬のこと、同窓会があると連絡を受け、友達と参加することにした。

 会場へと行き、無意識にあなたを探す。でも、人が多くて分からなかった。

 人が多いのが嫌いなあなたが、居るかどうかも分からないのに、あたしはひたすら目を凝らした。

 ほんの少しだけでいい。何年も見ていないあなたを見たかった。