あなたと別れたのは、寒い寒い冬の頃だった。

 些細な喧嘩が積み重なって、「もう傷付きたくない」「疲れた」そう言って、あたしから一方的に別れを切り出した。

 本当は引き止めて欲しかった。「もう傷付けない」そう言って欲しかった。

 そうすれば「ごめん」って謝って、いつものように元通りになるはずだったのに。

 あなたは、
「あぁ、わかった。」
と、冷たくあたしに言い放った。



 ねぇ?あなたはあたしのこと本当に好きだった?