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――学校に行くのがこんなに
怖いのって、初めてかも
しんねー。



そんなことを思いながら、
オレはゆっくりと教室の
ドアを開ける。



「あ、おはよー陵!」



クラスメートの何人かが
声をかけてくるのに答え
ながら、アイツの席を見た。



いつもの席に……あんずは、
座ってる。



そして亜希と春香も一緒にいた。



俯きがちに座るあんずに
顔を寄せるように、二人が
背中を丸めて何か言ってる。



「―――おはよ」



近づいてためらいがちに
声をかけると、三人が
一斉にこっちを見た。


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