(side隼斗)

明日はクリスマス。

子供達が笑顔になる日。

だから俺も、満奈を笑顔にさせようと思う。

でも・・・プレゼントがまだ決まってない!

ヤべぇな・・・。

満奈、何か欲しいモノあっかな?

聞きたいけど・・・サプライズしたいから聞けない。

ちなみに当の本人は仕事中。

誰かに聞くか?

満奈の事を知ってて・・・欲しいモノも知っそうな人。

・・・いたっ!

俺は即座にその人の存在を思い出し、ケータイだけを持って部屋を出た。



“203号室”

その部屋のチャイムを鳴らした。

「はーい」

すると、中から1人の女が出て来た。

「あっ、隼斗くん!」
「どうも」

モデルのChisaだ。

「どうしたの?満奈ならいないよ?」
「知ってます。実は、Chisaさんに用があって・・・」
「私に?」

不思議そうに首をかしげたChisa。

俺は要件を伝えた。

「なるほどねー」

と、相槌を打った後。

「満奈の事大好きなんだね~♡」

・・・からかわれた。

「まぁ、入って!今、菜々子も呼ぶから」

そう言ってChisaは電話をかけ始めた。

3分後。

「きゃあ~っ!本物の隼斗くんだぁ!」

Nanaが来た。

俺は一応、王子様スマイル。

疲れる・・・。

コイツらにも素を見せられたらいいんだけどな。