(side隼斗)

記者会見が終わった。

只今の時刻は22時。

俺が部屋に帰ると、既に満奈の姿があった。

「ただいま」
「おかえり~、隼斗」

久しぶりに見た、満奈の心からの笑顔。

癒される・・・。

それと同時に、

―――――ドキッ

胸が高鳴る。

抱きついてきた満奈が愛おしい。

「今日はありがとね。・・・あたしの事なのに」
「気にすんな。まぁ、俺も若干関わってたけど・・・」
「えっ!?どうして・・・?」

俺は、アイツ・・・松本アリアとの事について話した。

途中、満奈の表情が曇ったけど・・・。

「・・・大丈夫だ。俺には満奈しかいないから」

と言って、久しぶりの濃厚なキスを落とす。

「・・・んんっ・・・」

甘い声を漏らす満奈。

ヤッべぇ!

超可愛いっ!

・・・そうだ!

いい事思いついた~♪

「ま・・・」
「そうだ!隼斗さぁ、ホントはライブ来てたんだね~」
「あっ・・・、ああ」
「・・・あたしを傷つけないため?・・・だとしたら嬉しいよ。ありがとう」

そう言った満奈が、不意打ちで俺にキスした。

いきなりの事にびっくりする俺。

「ふふっ・・・、顔真っ赤」
「・・・見んなし」

フイッとそっぽを向いた。

あ~っ!

最近の満奈、マジでヤバい。

可愛いのはもちろん、綺麗になって来た。

俺、もう限界だぁ~。

「満奈?」
「ん~、なぁに?」

間延びした声。

そんなこと出来るの・・・、今のうちだけだぜ?

「ご褒美、くれるよな?」

満奈の耳元で囁くと、今度は満奈の顔が真っ赤になる。

「・・・いいよ」

ホントに満奈ちゃんって、俺の事大好きだよね~♪