同居人は先生

電話シカトしただけで




停学かと思うと怖いので




俺はおそるおそる出てみた




『もしもし』




「…もしもし」




『ねー家どこ?違う住所教えたりなん「わーったよ言うよいう」




この先出てくる言葉はなんとなく想像出来たので




澤の言葉を遮った




『あっ待ってメモるから』




「『・・・・』」




なんだよこの変な沈黙は




『あったあったオッケーいいよ』




俺はてきとうに家の場所を説明し切ろうとしたら




『オッケーオッケーさんきゅーそーだ今暇??』




「いや別にそんなことはないけど…」




別に暇なんだけど




いやな予感しかしなかったからそう答えると




『嘘でしょ。暇だよね。暇なんだね。じゃぁ私が前住んでたアパートの住所言うから、私の荷物家に運んどいてくれる?運んでなかったら…フフッ』




―――――――――――プツッ




最後のフフッてなんだよ




それってつまり




運んどかなかったら停学ってことだろ




しかも俺暇じゃなーっつたのに




「はぁぁぁぁぁ」




だめだため息しか出てこない