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銀の弾劾が連写を止めた。素早く両銃に弾を装転しながらアンデットの頭に狙いを定めていく。






「きりがねぇ!」






むくりと起き上がる。






フクロウが銀の鎖で切断していく。





「とにかく動かないようにしなければなりませんわ!」





「フルロードでこれだぜ?!無茶言うな!」





動き回る死体に容赦なく銃弾を放ち穴を空けていく。





背中合わせにパートナーに言った。
「イヴ…。」





声色の変わった相棒に気づかない振りをする。
「なんですの?…。」





「これが終わったら…。」





言い終わる前にフクロウは言った。
「貴方の相棒でよかったですわ…。」






「!」





優秀でツンデレの彼女がそんなことを言うとは思わなかった。





「反則だろ…。」





動く遺体が群がる。
「行くぜ!相棒!」






フクロウは笑うと守りの翼を広げる。
「言われなくても!安心してお行きなさい!」





白い犬が脱兎の如く走り出す。
「うぉぉぉぉ!!」





聖なる銀の弾がつきる前に…。
終焉が来ることを…。
白いフクロウは願いながら呪われた身体の鎖を解き放つ。






「「いっけぇぇぇ!」」





白い教会は煙に炎…。呪われた死体で汚れていく。





炎に包まれるのを浄化している金髪の少年が一人いた。





気がついた遺体が一斉に飛び込んでいく。






横に走る稲妻が網のように防御する。





「あーやだやだ。これだから化け物は…。」






倒される遺体は次々に起き上がる。





「やれやれ…。僕も負けず嫌いだけど、君達も相当だね。」





金のスティックから雷鳴が鳴り響く。





キラキラ光と音が近づく。





遺体は砂のように散って行く。





二色の綺麗な宝石の瞳は天使のように笑顔で言った。
「ここは、僕が守る…。」





別の力を感じ咄嗟に雷鳴を天へ飛ばした…。





少年はフリーズする。






白い鷲が天へ舞うのを見た。





「エグル…。」





銀の天使がうっすら見えた。





寂しそうに宝石の瞳が閉じ…。ゆっくり開く。
輝きと決意を天へむけ…。





「僕は負けず嫌いだから…。」




光と音が爆発していく。