元王族…。
王家の血が混じるが認められなかった者。
数百というバンパイアを倒した裏切りの風見鶏。
王家の力に匹敵する力を持ちながら王家に仇なした者。
翡翠の瞳の暗殺者…。
ジルウエット·ラファール。
暗殺部隊…。あの頃は知らなかった。
主人に弓引く者だと。何を考えているかわからない。
細い瞳がニコニコしながら進んで行く。内部は熟知しているはず。
「そんなに見つめて…。俺に惚れてる?」
「あり得ません…。」
クルクル回る風見鶏は笑う。
お互い腹の探り合い。
綺麗なものを手に入れる為なら何でもする。
報酬に何を欲しがるか…。
「氷双のグラス…。」
「懐かしい名を出して何でしょうか?」
「貴女は私に勝てないよ。」
「!」
何を考えている?!
真顔がクルクル直る。
「冗談だよ。」
「王に何かしたら容赦しない。」
「はいはい。俺は坊主にしか興味ないから。報酬によってやるかやらないか決める。」
クルクル回りながら、
「出ないとこんなところに来ないからな…。」
風が渦巻いてグラスの体を一瞬通り過ぎる。
「!」
何かが弾け飛んでいく。
「何か侵入してたなぁ~。ヤバイでしょ?王も衰えたもんだね。」
まさか…。私が気づかないなんて。
ネージュ様!
「早く帰ってと思ったけどめんどくさいのかな?だけど久しぶりに楽しめそうだな。」
クルクル回る余裕のバンパイア。
結界が揺れている。
王の元に急ぐ。
*******
王家の血が混じるが認められなかった者。
数百というバンパイアを倒した裏切りの風見鶏。
王家の力に匹敵する力を持ちながら王家に仇なした者。
翡翠の瞳の暗殺者…。
ジルウエット·ラファール。
暗殺部隊…。あの頃は知らなかった。
主人に弓引く者だと。何を考えているかわからない。
細い瞳がニコニコしながら進んで行く。内部は熟知しているはず。
「そんなに見つめて…。俺に惚れてる?」
「あり得ません…。」
クルクル回る風見鶏は笑う。
お互い腹の探り合い。
綺麗なものを手に入れる為なら何でもする。
報酬に何を欲しがるか…。
「氷双のグラス…。」
「懐かしい名を出して何でしょうか?」
「貴女は私に勝てないよ。」
「!」
何を考えている?!
真顔がクルクル直る。
「冗談だよ。」
「王に何かしたら容赦しない。」
「はいはい。俺は坊主にしか興味ないから。報酬によってやるかやらないか決める。」
クルクル回りながら、
「出ないとこんなところに来ないからな…。」
風が渦巻いてグラスの体を一瞬通り過ぎる。
「!」
何かが弾け飛んでいく。
「何か侵入してたなぁ~。ヤバイでしょ?王も衰えたもんだね。」
まさか…。私が気づかないなんて。
ネージュ様!
「早く帰ってと思ったけどめんどくさいのかな?だけど久しぶりに楽しめそうだな。」
クルクル回る余裕のバンパイア。
結界が揺れている。
王の元に急ぐ。
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