正直ホッとしている。


どんな言葉をかければいいのか、どんな顔で此処に座ってればいいのか、よく分からなかったから。


失恋ってこんな気分だっけ?


今までの俺は二股かけられ捨てられた時でさえもあっさり受け入れる事が出来たのに。





「……っ」





鼻を啜る音が上から聞こえ小鉢に入ってる納豆から優子ちゃんへと視線をうつせば、泣くのを必死に堪えている優子ちゃんが居た。





「ごめ、んなさい」





俺の視線に気付いたのか優子ちゃんは指先で目元を拭った。





「泣かないで」

「そんな、私は泣いてませ…んよっ」





優子ちゃんの嘘つき。


それは汗だと言い訳するつもり?


流石に無理がある。