何故ここに来てしまったのか そんなもの…明白だ 「ここで待ってれば…祐菜が来てくれると思うなんてさ…。」 ここにいれば 祐菜が、走って来てくれるのではないかと そんな淡い期待にかられて… 「日向…。」 雨の音で聞こえないけれど 日向は恐らく泣いている そう察した蓮は、何も言わずに ただ日向の背中を見つめていた ーーーー ーーーーーー