「日向!!」 雨の中二人が辿り着いたのは 待ち合わせ場所だった駅だった 背を向ける日向に、蓮はかける言葉が見つからない 「…バカだよな、アイツ。」 日向から発せられた言葉に、蓮は顔を上げる 「弱い癖に、無駄な正義感振りかざして…。あんなの、警察に任せとけば良かったんだよ。」 そう、彼女は正義感が強すぎた 「それに、俺もバカだ。」