名前を呼ばれて、俺は壇上に進んでいく マイクの下に行って、俺は持っていた原稿を開いた …答辞なんて、ただ用意されたものを読めばいいだけ ずっとそう思っていた だけど、あの送辞に対する答えは… ーー帆志!ーー 笑顔で、俺を呼ぶ『アイツ』の姿が頭に浮かんだ 俺は持っていた原稿を閉じると そのまま…みんなに見えるように破り捨てた 瞬間増すざわめき あの送辞の答えは、この原稿の中に無い 答えは…俺の中にしかないのだから… 『初めてこの学園に来た時は、世界はモノクロのようだった。』