・和馬side・
星羅に
何が分かんだよ。

「言いたい事があるなら
言えばいい。
そうしたら
今よりずっと楽になるから。
ね?和馬…」

俺の目を見ながら
言う星羅。

この目には
全て
分かってるんだな。

やってらんねー

星羅には
叶わねーな。

そう思い
星羅から
腕を放した。

そしてした
俺の昔話し。

「俺さ
母親に捨てられたんだ。
俺の母親は
フランス人。
だから
小学生までは
フランスに住んでた。
だけど
俺が小6の時
いきなり
日本に連れてこられて
親父に会って
母親と親父は
少し話して
そのまま
母親は
一人でフランスに帰った。
そして
そのまま俺は
親父に引き取られた。
だけど
親父には家族があったんだ。
だけど一応
戸籍には入れてもらえた。
まあ有名な家柄だし
愛人の子供何て
あり得ないから
戸籍には
養子として入ってんだけどな…
まあ
それからの生活は
酷かった。
この外見のせいで
学校では虐められて
家では
母親に
そっくりな俺は
誰からも相手にされなかった。
そして中学入ったぐらいから
荒れ始めた。」



そうそれは
誰にも
手が付けられないぐらいに…な。