・星羅side・
あたし逹は
倉庫の外に出て来た。

そして
壁にもたれる様に座る。

あたしは
話し始めた。

「ねえ
同情何てしないで。
空也から
聞いたんでしょう?
たしかに
あたしと和馬の
境遇は似てる。
だけど
あたしは
和馬見たいに
自分の事を
可哀想だとか惨めだとか
思ってない。
だから
同情何てしないで。
そんな
目で見ないで。」

あたしは
冷たい声で言った。

「勝手な事言うな。
それじゃあ
俺が自分の事を
可哀想だとか惨めだとか
思ってる見てーじゃねーか。」

口調が変わった和馬。

「だって
そうでしょう?
自分の事を
そう思ってるから
あたしの事も
そう思ってんでしょう?」

「あんたに何が
分かんだよ。」

「分かるわけないじゃん。
いつまで
経っても
そうやって
うじうじ
自分の殻に籠ってる
奴の気持ち何て
分かるわけないじゃん。」

「あ"誰が
自分の殻に籠ってんだよ。」

「あんただよ。
和馬。」

「何分かったよーな事言ってんだよっ!!あ"?」

そう言って
あたしの胸ぐら掴む和馬。

そうだよ。
和馬。

思ってる事を
言えばいい。

そうしたら
今より
ずっと
気持ちが楽になるから。

あたしが
全部受け止めるから。

和馬…
殻から出てきて…