担がれたまま
幹部部屋に入ったあたし。

チラリ。と
空也を見る。

良かった。

いつもの空也だ。

だけど
和馬の様子が
少し変だ。

よく分からないけど
とにかく変。

おかしい。

もしかして…

話し…たの?

「空也」

あたしが
そう言うと
分かってくれた見たいで

「あ~」

と、返してきた。

「そっか…」

だから…か。

だから
和馬の様子が
変何だ。

多分
和馬は
あたしと自分を
重ねてる。

いや違う。

同情をしてる。

あたしの事を
可哀想とか思ってるんだ。

自分と同じ様な
境遇の
あたしの事を
同情してるんだ。

そんな
風に思う何て…

そんな目で
あたしを見る何て

和馬最低。

「和馬。
ちょっと来て。」

あたしは
和馬の腕を
掴みながら言う。

そして

「ちょっと
出るから。」

そう言って
部屋から出た。