「俺は
《夢龍》副総長補佐兼幹部。
佐伯頼-サエキ ヨリ-。
頼でいいからな。
和馬と椎と同じで
高三。よろしく。」

寝てた人だね。
それにしても
美形だね。

何だか
全てを
甘い香りで
包まれてる感じ。

「頼ね。
よろしく。」

「俺は
柳瀬椎-ヤナセ シイ-。
《夢龍》五代目総長。
椎でいい。」

「椎ね。
よろしくっ」

それにしても
椎は
この中でも
一際目立つ美しさ。

まわりには
色とりどりの
花が咲き

黒髪に
金のメッシュ。

輝く肌に
長い上下の睫毛。

そして
切れ長の綺麗な
漆黒の黒い瞳。

スラッシュッとした
高い鼻。

大きくもなく
小さくもない
綺麗な唇。

そして何より
オーラがスゴイ。

何もかも
包み込む様な
温かいオーラを持ち
だけど
総長
どくどくの
冷たいオーラ。

どこも
非の打ち所がない
完璧な
容姿の男。

イヤー
ここまでの
イケメンは
久し振りだね。

あの人
以来だよね。

本当に
イケメンだね。

でも
何だかんだ
みんな
イケメンだよね。

スッゴく
キラキラしてるよね。

並のあたしが
ここにいて
本当に
申し訳ない。

はあ。
何か
気分下がるよね。

本当に…

「はあ。」