「ねえー
空也ー
一つ聞いていい?」

「ん?何だ?」

「あのね?
空也さあー
あたしが
屋上に居た時と
あたしが
夏希を追いかけて
屋上から出た時って
屋上に
居なかったよね?
何で?
何で居なかったの?
もしかして
空也って
真面目に
授業受けてるとか?
ねえ、そうなの?」

と、あたしが聞くと
空也以外の
みんなは
肩を動かしながら
笑いを我慢していて…

空也は
何故か
焦っている。

まあ
そんなみんなを
気にもせずに
あたしは
空也に答えを急かす。

「空也ー
聞いてるー?」

「あっあ~」

「で、どうなの?」

「まあ
星羅の言う通りだな。
俺バカだから
真面目に
授業受けねーと
ヤバいんだよね。
あはははは。」

と、言いながら
空也は
乾いた笑いをする。

そして
みんなは
大爆笑している。

あの
椎まで
大爆笑まではいかないが
肩が震えている。

空也は
みんなが
笑ってる意味を
理解しているらしく
何故か
顔を
真っ赤にしながら
怒っている。

はて?
みんな
どうしたのだろうか。

頭は
大丈夫なのだろうか。

なーんて
思っていた時

《コンコン》

「「失礼しますっ」」

と、言いながら
二人の男が
入ってきた。