それから
数分後…

星羅と夏希が
現れた。

一緒に
来たって事は
大丈夫
だったんだな。

俺は
安堵の
溜め息を
吐いた。

…のも束の間

「チッ」

何手何か繋いでんだよ。

俺は
夏希を
睨みながら

「夏希。」

と、一言。

「ごめんね。椎。
俺も何だよね。
ライバルだねっ」

マジかよ。

あり得ねー。

「ライバル?
椎と夏希が?
何の
ライバルなの?」

こっちのが
もっと
あり得ねー。

この鈍さ
鈍感さ
マジで
あり得ねー。

「変わってないな。
星羅。」

空也が言った。

空也。
良かったな。

見付かって。

空也には
ずっと
探していた
人がいた。

それは
たった一人
信じた
自分の家族…

姉だ。

その姉が
今目の前にいる
星羅だったんだな。

良かったな。

本当に
良かったな。

空也。