・椎side・
「星羅って
変わってるな。」

「あ~」

本当に
変わってる奴。

普通
突飛ばされたら
怒るだろ。

なのに
夏希が
女嫌いだって
分かったら
謝りに行った
星羅。

本当に
変わってる奴。

「なあ。
星羅って
菅原星羅なのか?」

いきなり
そう聞いて来た
空也。

その声は
いつになく真剣な
声で口調だった。

「あ~
そうだ。
それが
どうかしたか?」

俺は聞いた。

その前に
空也は
知ってるのか?

星羅の事を…

「マジかよ…
本当何だよな。
星羅何だよな…
あれは
星羅何だよな…」

と、悲しくて
だけど嬉しそうな
瞳で
空也は言ったんだ。

「空也。
星羅を
知ってるのか?」

「当たり前だろ。
俺の名字
思い出してみろよ。」

名字?

空也の名字は…

「菅原…菅原空也。」

隣で
和馬が言った。

菅原…す…が…わら?

……──!!

「ふ。
そう言うことか。」

「あ~」