屋上から出て
階段を下りて行くと
すぐに
可愛い子は
見付かった。

可愛い子は
あたしを
見ると
また
逃げようとした。

だから
あたしは

「これ以上は
近付かないから
安心してっ!!」

と、階段の
上から叫び
階段の下で
座っていた
可愛い子に
言った。

それに
安心したのか
可愛い子は
逃げなかった。

だから
あたしは

「ありがとう。
それと
ごめんね。」

と、言った。

《ありがとう》は
逃げないでくれて...

《ごめんね》は
いきなり抱き付いて...

に、あたしは
言った。

それから
少しの沈黙。

の、後

「何で
近付かないんだよ。」

震えている
声で
聞いて来た。

「何でって
女嫌い何でしょう??」

あたしが
見る限りだと
カナリの
重症だと思う。

多分
過去に
嫌な何かが
あるんだと思う。

だけど
あたしは
それには
触れない。

だって
あたしには
そんな
資格ないから。

他人の過去に
とやかく
言う資格ないから。

それに
誰だって
知られたくない
話したくない
過去ぐらい
あるからね。