・星羅side・
あたしは
理事長室を
後にして
屋上に
向かっていた。

空に
近づきたくて。

この高校の
一番上にある屋上。

屋上は
空から一番近い。

そして
さっき
見えた
屋上には
何かがあり
その上に乗れば
もっと
空が近くなる。

あたしは
早く
空を見たかった。

空が見たい。

あの人がいる
空を見たい。

あの人に
会いたい。

早く
空が空が見たい。

あたしは
階段上る
スピードを上げた。

早く
空に
近づきたくて

空を見たくて

あの人がいる
空に報告がしたくて

あたしの
階段を上る
スピードは
どんどん上がる。

そして
ようやく着いた
屋上。

ドアノブに
手をかけ
開けようとした。が…

中に
人の気配を
感じた。

あたしは
一瞬ためらったが

空を見たくて
屋上に繋がる
扉を開いた。

面倒になる事を
覚悟して…