俺は
考えていた。

アイツの言う通り
星羅が
《夢龍》に
入った時点で
また
奴等が
動くのは
明確だった。

奴等は
必ず
動きを
見せるだろう。

そして
また
あの事件を起こす。

断定が出来る。

そして
あの事件が
また
起これば

今度こそ
星羅が
壊れるだろう。

あんな
瞳だけでは
済まないだろう。

壊れて壊れて壊れて
星羅の
最後に
待っているのは
《死》だ。

そうならない
ためにも
俺は俺達は

出来る事をする。

だから
柳瀬椎。

それまでは
星羅を頼む。

奴等に
ケリを
つけさせるまで…

星羅を頼む。

俺は俺に
出来る事をやるから…


だから
だから
星羅を頼む。

そして
出来たら
あの頃の
星羅に…

笑顔が
いっぱいだった
あの頃の
星羅に…
戻してくれ。

お願いだ。

頼む…な。

柳瀬椎。