「キャー
この子何っ!?
可愛いっ綺麗っ
ヤッバーイ」

下から麗の声が聞こえ
俺達は
すぐに部屋から飛び出した。

すると
そこには
少し痩せた星羅がいた。

「星羅っ!!」

「空也っ!!」

空也は星羅に抱き着いた。

星羅も空也の名前を呼びながら
抱き締め返す。

「リビングにいるからな。」

櫂兄ちゃんが言った。

そして
俺達は
この場から離れた。

数分後…
二人は戻って来た。

俺はいてもたっても入られなくて
星羅を抱き締めた。

「お前は馬鹿かっ!!
いきなり消えやがってっ
俺達が
どれだけ
探したと思ってるんだっ
どれだけ
心配したと思ってるんだっ
どれだけ…どれだけッ…」

俺は泣いた。

分からないけど
勝手に涙が出てきた。

そんな俺を見て
星羅も

「ごめんね…ごめんね…」

謝りながら泣いていた。

「謝ったって泣いたって
許さねー。
お前は勝手過ぎるんだ。
勝手に決めて…勝手に消えて
お前は自分が消える事で
空也、俺達の事を守ったつもりかもしれねーけどな
こっちは
いい迷惑何だよ。
お前に守ってもらわなくても
自分の事を守るぐらいの力はある。
仮に無くてもだ…
自分が守りたいものを
守れればそれでいいんだよ。
そして
俺の守りたいものが
星羅…お前何だよ。
だけど何だよっ
お前は姿消して
これじゃあ
俺は守れてねーじゃねーかよ。」